集団走行の注意点

集団走行では,自転車の最大の敵である風を皆で分担する事により,楽に長時間走る事が出来ます.
また,他人と協調して走る事により,単独練習よりも集中力を維持して走る事が出来ます.
しかし,ドラフティング(スリップストリーム)が効く様に車間距離を極端に短くするため,集団落車の危険性があります.
事故の危険性を低減するために,声出し・手信号およびペース配分について,全員がルールを共通認識した状態で走る必要があります.
練習会参加者は事前に下記の注意点を確認しておいて下さい.

<声出し・手信号(ハンドサイン)>
声出しと手信号は先頭の判断により行われ,伝言ゲームの様に次々に後方に伝えていく.
 ・声出し :「対向(前車両)」「車両(後ろ車両)」「ストップ」「徐行」「前歩行者」「右通ります」「左通ります」etc
 ・ブレーキ:掌を背中に (間に合わなければ「ブレーキ」と叫ぶ)
 ・右折  :右腕を右に
 ・左折  :左腕を左に
 ・右に寄れ:背中で左腕を右に
 ・左に寄れ:背中で右腕を左に
 ・落下物等:下を指さして手首をグルグル回す
 ・注意喚起:ブラケット上のまま手を広げてパタパタ
 ・先頭交代:レース中は右肘をクイッ,練習会では手を前に流す
 ・割り込み:右手を斜め下に出してアピール

<ペース配分>
無意味なペースの上げ下げは,集団後方の粗密を作り落車を引き起こす危険が上がるため,基本的に禁止とする.
ペースが落ちて集団が詰まる原因になるので,先頭に出た際には決して脚を止めない事.
基本的にはチームタイムトライアル(TTT)のイメージ.
先頭交代の長短は道路状況と自分の脚の状況により判断する.

それと,フラフラせずに真っ直ぐ走る事.
下を向かずに前を見る事.